ブエノスアイレスの風

華笑(KAE)

2008年11月24日 21:04

一度は行ってみたいブエノスアイレス
どんな風の吹く街なのだろう。
いつか行ってみたいな





ちえ熱が下がりませんが
そんな私の熱にうなされての感想です
なので、間違いも多いかと・・宜しかったら





先の雪組公演の「マリポーサの花」で確信したのが、
正塚先生作品は大劇場よりバウホールでの上演が合っている
と言う事でした。
その確信通りのこの作品バウホールに座ってすぐ幕開きから、すっかり正塚ワールドに
引き込まれてしまいました
(いつものように、ストーリは省きますm(__)m)

舞台の照明が良いキラキラゴージャスで無いのだけれど、キラキラよりも影の方が多いけれど・・何故か良いきっと1900年代のブエノスアイレスの街ってこんな感じなのだろうなっと
思いながら酔いしれました
セットだってそんなに大がかりでは無いのだけれど、出演者がセット化・・背景化?
(失礼な表現をお許しくださいm(__)m)随所に見られる背景としての男女のタンゴダンスが
一段と雰囲気を醸し出していました。もちろんバックに流れる音楽も効果もグゥ~

再演物ですが、りかさんバージョンを観ていないので双方を比べることは出来ませんが、
勿論良し悪しを比べるのでは無く・・ニコラスがどんな人として
演じられていたのか・・
チョット前作も観てみたい。
りかさんニコラス・ちえちゃんニコラスは違ったはず・・ちえちゃんニコラスはまじめさんに見えました。
ちえちゃん演じるニコラスは、世の中の人とは自ら関わらないし、関わっても欲しくないと
一見冷酷な台詞を言うのだけれど、実は心の温かい人。
かつての仲間のリカルドやその妹のリリアナを心から思いやる温かな人。
革命に燃えていたショーブランが大きく成長したみたいでした。

とにかくちえちゃんのダンスが良い
真ん中で踊るちえちゃんは手先から足先まで伸びてる~お衣装はストレッチ生地でしょうか?
そうでないとちえちゃんの開脚180度ダンスで破けてしまいそうですお衣装の素材も進化しているのでしょうね?ちえちゃんの足長パンツ・・
確かハレルヤゴーゴーの時には、稲葉先生が足長パンツにとてもこだわられたと御茶会で聞きました。
今回のパンツもキットあの時の型紙での制作お衣装だわ~なんて想像したりして。

「ちえちゃんに男役の色気と切なさが加わったら~」なんて話していた何年か前がまるで嘘の様
ニコラスからは色気も切なさも哀愁も充分感じる事が出来ました
どんな時も動作が美しく、最後オーディション会場前のイサベラに走りよる
その走り方さえ足の運びが美しい

そうそう、今回イサベラを演じたねねさんのファンにもなってしまいました
正塚先生の意図するイサベラをきちんとこなされていたと思いました。
さり気無い台詞の中に芯の強い女性像が見えました。
正塚先生の作品に出てくる女性、強がり言いながら結局は男性に頼っていたりして、借金してたりして~(愛短のヒロイン等)そんなヒロインが私は好きではありませんでした。
でも、今回のイサベラは違います・・・最後に遅れてやって来たニコラスを攻めずに
「どこかへ行ってしまったのかと思った」と言います。
この台詞を聞いたとき、やっと、正塚先生が素敵な女性とは・・を
ちゃんと理解してくださっているのだ知りました。


成長が見えたのがリカルドの和涼華さん。
美しくて・・ただそれだけっぽかった感じを持っていましたが今回はファンになってしまいました
いつか観た「ハレルヤゴーゴー」の和さんを思い出しましたが、今回はちえちゃんを支えて
しっかり上級生のお顔でした。

泣かされたのはこのリカルドと妹リリアナ水瀬千秋さんのお二人の御芝居
ルイシャルルでも私を泣かせた水瀬千秋さん、台詞が素直なのでぐっと心に入り込みます。
これからの成長がとても楽しみです

成長が楽しみな方として外せないのがマルセーロ真風涼帆さんです。
下級生ながらちえちゃんとの絡み、和さんとの絡み、音花ゆりさんとの絡み
どれも正確に演じていらっしゃいました。
容姿といい、台詞の声といい、下級生としては上出来きだと感心しました。

そしてもうお一方、オペラで追いかけたのはブログお仲間絶賛のビセンテゆずるさん
ブログお仲間がメロメロになられるのも納得
美しい~お髭つけても美しい~。
男役さんを美しいと誉めるのもどうかと思いますが、ちえちゃんも和さんも皆少々黒いお顔の色、
髪だってボサボサ・・だけど、そこに持って来てビセンテ様だけ育ちの違う色白男前です
私も、チョットメロメロとしてしまいました
ただ、ビセンテ氏、すこ~し線が細過ぎるので・・
コリャ・・大切なエバさんを盗られるぞ~と心配しました
お顔立ちだけでなく、ハートも美しかったので心配御無用でした

今回の公演で外せないもうお一人は、シビさんと言うプレッシャーにも負けずに
頑張ってくださったフローラ音花ゆりさん
この方の歌声にも泣かされてしまいました

いつもの宝塚歌劇作品は「アレ?何で?」「変やね~?」なんて言う筋書きのご都合主義場面が多々あるのですが、この作品ではそれは感じませんでした。

(いえね・・・私はこの場面↓気になったのですよ。
リカルドのアジトで、ちえちゃんがソファーで手を縛られて動けないのかと思ったら、
リカルドが撃たれた瞬間、リカルドに寄って来る!?
アレ~手を縛られて動けないのじゃないの?
動けるのだったら、それまでにリカルドとマルセーロを止めれば良いのに・・
と思いましたが・・・。
でも、この場面の感想は同行の娘と解釈が違っていて、ただ今論争中であります)

ただ1つ気になったところは↓

リリアナを取戻す為にちえちゃんが差し出すバッグ・・あれはチョット変だな~と思いましたが。
武器を延滞金で先に買っておいて支払いがでは
私としてはちゃんと武器商人に支払いだけはキッチリして欲しい~。
ですから、あのバッグには本当に大金を入れて、そしてそれを取り込む武器商人を現行犯で
ビセンテが逮捕する・・と言う方が正当だと思いました。

おやおや・・どうしましょう
↑は零細商売しているおかみさんのつぶやきとしてスルーしてくださいませ

この公演、星組の中堅・若手どころの皆さんが、
大作スカピンを経て、とうこ様の退団発表を経て、グンと大きく成長されたそんな気がしました。
そんなこの公演も、明日は早くも千秋楽
明日は、「ブエノスアイレスの風」星組バージョンの最高の舞台となりますように












関連記事